街並みから建築様式が生まれた

ヨーロッパの街並みは美しいとよく言われるが、江戸時代はヨーロッパと同じ様に統一された建築様式の街並みが形成されておりとても美しかった。

ヨーロッパに負けないくらい美しい景観だと私は思っている。

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引用ー江戸時代の写真 | 意外とおもしろい江戸時代!幕府から庶民の食事まで

近代化と共に様々な様式の建築がつくられ、現在の雑多な景観となった。その景観を良しと考える人はあまりいない。

しかし、現代の雑多な景観もある種の建築様式なのではないかと最近感じるようになった。

 

試しに東京のある街の航空写真を使い、よくあるマンションを7棟程増殖させてみた。

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まったく違和感がない。自然と実在する街並みの様に感じる。

違和感がない=確立された様式と言えるのではないだろうか。

 

日本のマンションは同潤会アパートや住宅公団の団地などを経て、デザインとコストによって最終的に今のマンションの様式に落ち着いている。

その為上記写真の様なマンションは日本のどこの街にもあり、経済合理性によってデザインされたと言ってもいいだろう。

最近のマンションはほとんど板状型であり、外観デザインはせいぜいバルコニー手すりとマリオンで変化をつける程度しか余地がない。ここまで来るとアノニマスデザインとも言えるのかもしれない。

マンションに限らず店舗や雑居ビル等も全て同様である。

 

日本の街並みの9割はこの経済合理性という建築様式に支配されているのではないだろうか。景観として美しい、良いとは思わないが、建築様式が出来上がっている点については評価できるのではないだろうか。